ホットワインの作り方(鍋・電子レンジで簡単)|60℃で香りよく、アルコールは飛ぶ?

寒くなると飲みたくなるのがホットワイン。赤ワインにスパイスと柑橘、甘みを加えて温めるだけの、冬の定番です。ドイツやオーストリアではグリューワイン、フランスではヴァン・ショー、北欧ではグレッグ、英語ではモルドワインと呼ばれ、クリスマスマーケットの屋台にも欠かせません。
この記事では、鍋で作る基本の作り方と電子レンジで作る方法、おいしく仕上げる温度、どんなワインを使えばいいか、そして気になる「アルコールは飛ぶのか」をまとめました。温めるだけの市販のグリューワインを買える東京の店も紹介します。
材料(2〜3人分)
- 赤ワイン … 1本(750ml)
- オレンジ … 1/2〜1個(輪切り。皮ごと使うので、よく洗う)
- シナモンスティック … 1本
- クローブ … 3〜4粒
- はちみつ または 砂糖 … 大さじ2〜3(好みで加減)
- あれば:スターアニス(八角)1個、しょうがの薄切り 2〜3枚
※分量は目安です。甘さはワインの味を見ながら少しずつ足してください。
作り方(鍋で)
- 鍋にワインとスパイス、オレンジを入れます。はちみつ(砂糖)もここで加えます。
- 弱めの中火で温めます。表面がゆらゆらして湯気が立ってきたら、火を弱めます。沸騰させないのがいちばん大事です。
- 弱火のまま10〜15分ほど、スパイスの香りを移します。このあいだも煮立たせません。
- 味を見て甘さを調え、スパイスとオレンジを取り出して耐熱のグラスやマグに注ぎます。仕上げに新しいオレンジの輪切りを浮かべると、見た目も香りも華やかです。
電子レンジで作るなら
1杯分なら、耐熱のマグにワイン(150ml前後)と、少量のはちみつ、シナモン、オレンジの薄切りを入れて温めるだけです。一度に長く加熱せず、短めに温めて様子を見ながら追加で温めてください。吹きこぼれや、沸騰させて香りを飛ばすのを防げます。スパイスは鍋ほど香りが出ないので、市販のホットワイン用スパイスミックスを使うと手軽です。
白ワインで作ってもいい
白ワインのホットワインもあります。ヨーロッパの規則でも、グリューワインは赤か白のワインから造るものと定められていて、白で造ったものは「白」と表示することになっています。白なら、りんごやはちみつ、しょうがとの相性がよく、赤より軽やかに仕上がります。
おいしく作るコツは「60℃前後・沸騰させない」
温度の目安は60℃前後です。ドイツの消費者向け検査誌「ÖKO-TEST」は約60℃を勧め、70℃を超えないこと、絶対に沸騰させないことと注意しています。沸騰させると味が変わってしまうからです。エノテカも、市販のグリューワインは60℃くらいに温めるよう案内しています。
温度計がなければ、湯気が立ち、鍋の縁に小さな泡がつき始めたら火を弱める、と覚えておけば十分です。
ホットワインのアルコールは飛ぶ?——ほとんど残ります
「温めればアルコールが飛ぶ」と思われがちですが、ホットワインの温め方では、アルコールはほとんど残ります。
米国農務省(USDA)がまとめた加熱によるアルコールの残存率では、熱い液体にお酒を入れて火から下ろした場合で85%が残ります。煮込んだ場合でも15分で40%、30分で35%、1時間で25%。しかもこれは、ぐつぐつ煮込んだときの数字です。沸騰させずに60℃前後で温めるホットワインでは、さらに多く残ると考えるのが自然です。
- 運転する前や、妊娠中・授乳中の人は飲まない
- 子どもには出さない(子ども向けには、ぶどうジュースで同じように作れます)
- 温かいと飲みやすく、酔いが回るのも早く感じやすいので、飲む量に気をつける
どんなワインを使えばいい?
- 渋みが少なく、果実味のある赤が向いています。ドイツでは、タンニンの少ないポルトギーザーやシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)が勧められることが多いです
- 高いワインは使わなくていい:スパイスと甘みを加えるので、繊細な香りは分からなくなります。1,000円台の、果実味のある赤で十分です
- 渋みの強い赤は避ける:温めると渋みや苦みが目立ちやすくなります
価格帯ごとのワインの選び方は予算別ワインの選び方にまとめています。
温めるだけの「グリューワイン」を東京で買う
スパイスをそろえるのが面倒なら、最初からスパイスと柑橘を漬け込んだ市販のグリューワインがあります。代表的なのが、ドイツ・ニュルンベルクのシュテルンターラーのグリューワイン(1,000ml・アルコール10%)。鍋かマグカップに移して温めるだけで、ホットワインになります(瓶ごと火にかけたり、電子レンジに入れたりはしません)。
| 店 | 最寄駅 | 扱っているもの |
|---|---|---|
| WINE MARKET PARTY 恵比寿 | 恵比寿 | シュテルンターラーのグリューワイン(1,870円・公式通販で販売中) |
| 信濃屋ワイン館 代田店 | 世田谷代田 | シュテルンターラーのグリューワイン(1,650円)。公式通販と店舗で在庫を共有(確認時点では売り切れ) |
| 京橋ワイン 清澄白河店 | 清澄白河 | 運営元の京橋ワインの通販でシュテルンターラーのグリューワイン(1,760円) |
| いまでや(清澄白河・錦糸町PARCO) | 清澄白河・錦糸町 | グリューワインとドライフルーツのセット(季節商品。確認時点では販売停止中) |
| エノテカ(銀座店ほか) | 銀座ほか | 公式の読み物でシュテルンターラーのグリューワインを自社商品として紹介 |
| ヴィノスやまざき(銀座店ほか) | 銀座ほか | 自社ブレンドの「ホットワインスパイスミックス」(594円)。ワイン500mlに入れて温めるだけ |
※表は横にスクロールできます。価格は税込、2026年9月時点の公式情報です。グリューワインは冬の季節商品のことが多く、店頭の在庫は時期によって変わります。行く前に各店にご確認ください。
ホットワインに合わせたいもの
- ドライフルーツやナッツ:スパイスの香りとよく合い、ホットワインの甘さとも喧嘩しません
- シュトーレンやジンジャークッキー:同じくスパイスを使った冬の焼き菓子と
- クリスマスの食卓へ:乾杯の後の一杯や、食後の締めに。クリスマスのワイン選びはクリスマスワインの選び方にまとめました
あわせて読みたい:クリスマスワインの選び方 / 家飲みワインの選び方 / ワインの適温と飲み方
※アルコール残存率は、米国農務省(USDA)の栄養素残存率表(Release 6)に基づきます。温度の目安はÖKO-TESTとエノテカの案内に基づきます。価格・在庫は2026年9月時点の各店の公式情報で、変更されることがあります。20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。飲酒運転は法律で禁止されています。
よくある質問
ホットワインの簡単な作り方は?
赤ワイン1本に、オレンジの輪切り、シナモンスティック1本、クローブ3〜4粒、はちみつか砂糖大さじ2〜3を入れ、沸騰させないよう弱めの中火で温めます。湯気が立ったら弱火にして10〜15分香りを移し、スパイスを取り出して注ぎます。
ホットワインのアルコールは飛びますか?
ほとんど残ります。米国農務省(USDA)の残存率表では、熱い液体にお酒を入れて火から下ろした場合で85%、煮込んでも15分で40%が残ります。運転前や妊娠中の人、子どもは飲まないでください。
何度くらいに温めればいいですか?
60℃前後が目安です。ドイツの消費者誌ÖKO-TESTは約60℃を勧め、70℃を超えないこと、沸騰させないことを注意しています。沸騰させると味が変わってしまいます。
どんなワインを使えばいいですか?
渋みが少なく果実味のある赤が向いています。スパイスと甘みを加えるので、1,000円台の手頃なワインで十分です。渋みの強い赤は、温めると渋みや苦みが目立ちやすくなります。
電子レンジでも作れますか?
作れます。耐熱のマグにワインとはちみつ、シナモン、オレンジを入れ、一度に長く加熱せず短めに温めて様子を見ながら追加で温めます。沸騰させないように注意してください。