エビとイタリアンパセリのシュリンプトースト|柚子胡椒が隠し味の簡単おつまみ×合わせる白ワイン

刻んだエビをバゲットにのせて焼くだけ。外はカリッ、中はふっくらのシュリンプトーストは、揚げ油もフライパンも使わず、オーブントースターで焼き上げられる手軽な一皿です。エビの甘みとにんにくの香り、イタリアンパセリの青い香りが重なって、一枚食べたらもう一枚に手が伸びます。
今回の隠し味は柚子胡椒。ほんの少し混ぜるだけで、和柑橘の香りとピリッとした辛味が輪郭になり、ただのエビのトーストが「もう一杯飲みたくなる」おつまみに変わります。さらにナンプラーとごま油をほんの少し。旨味と香ばしさが下支えになって、味に奥行きが出ます。食べるときにレモンをきゅっと絞って、粗挽きの黒こしょうを振るのが最高でした。この記事では作り方の工程と、この一皿に合わせたいワインを家飲みの目線でご紹介します。
材料(2〜3人分・バゲット10〜12枚分)
- エビ … 150〜200g(殻付きなら12〜15尾・下処理する)
- 玉ねぎ … 1/8個(約30g・みじん切り)
- にんにく … 半欠け(1/2片・みじん切り)
- イタリアンパセリ … 3〜4本(みじん切り)
- 片栗粉 … 大さじ1(タネのつなぎ用)+ 大さじ1(エビの下処理用)
- 柚子胡椒 … 小さじ1/2(隠し味)
- ナンプラー … 少々(小さじ1/2ほど)
- ごま油 … 少々(小さじ1/2ほど)
- 塩・こしょう … 各少々
- バゲット … 1/2本(1cm厚さにスライス)
- 仕上げ用 … レモン 1/2個、粗挽き黒こしょう 少々

※分量は目安です。エビの大きさやバゲットの太さに合わせて調整してください。
作り方
- エビの下処理をします。殻と背ワタを取り、片栗粉大さじ1と塩少々をもみ込んでから、水でしっかり洗い流して水気をよく拭き取ります。このひと手間で臭みが抜け、身がぷりっと仕上がります。
- 玉ねぎ・にんにく・イタリアンパセリをみじん切りにします。玉ねぎは食感が少し残るくらいの粗めのみじん切りが好みです。
- エビを刻みます。半量は包丁で叩いてペースト状に、残り半量は粗みじんに。ペーストがつなぎになり、粗みじんがぷりっとした食感を残してくれます。
- ボウルに刻んだエビ・玉ねぎ・にんにく・パセリ・片栗粉大さじ1・塩こしょうを入れ、柚子胡椒・ナンプラー・ごま油を加えて粘りが出るまで混ぜます。柚子胡椒もナンプラーも少量でよく効くので、それぞれ小さじ1/2くらいから様子を見て。ごま油は香りづけなので入れすぎないのがコツです。

粘りが出るまで混ぜたタネ。玉ねぎの粒とパセリの緑が見えるくらいが目安です。 - 1cm厚さに切ったバゲットに、タネを厚めに塗ります。端まで塗っておくと、焼いたときに縁が香ばしくなります。

バゲットは1cm厚さに。タネは端まで、厚めに塗ります。 - アルミホイルを敷いた天板に並べ、230℃のオーブントースターへ。焼き時間は機種やパンの厚みで変わるので、時間ではなく焼き色で判断を。表面がふっくらと膨らみ、こんがり色づいたら完成です。焦げそうならホイルを軽くかぶせて調整してください。

アルミホイルを敷いてトースターへ。ふっくら膨らんでこんがり色づいたら焼き上がり。 - 食べる直前に、レモンをきゅっと絞って粗挽き黒こしょうを。これが驚くほど効きます。柚子胡椒の香りとレモンの酸が立ち上がって、味がぴたりと締まります。
※トースターの機種によって焼き時間は変わるので、様子を見ながら調整してください。
合わせるワイン:柚子胡椒とレモンに寄り添う「柑橘・ハーブの辛口白」
この一皿の味の軸は、エビの上品な甘みと、それを取り巻くにんにく・パセリの香り、柚子胡椒の和柑橘の香りと辛味、そして仕上げのレモンです。そこにナンプラーの旨味とごま油の香ばしさが薄く敷かれている——つまり「繊細な甘み × 柑橘とハーブの香り × ほんのりエスニックな旨味」。合わせるワインも、この方向にそろえるとぴたりとはまります。
いちばんのおすすめは、柑橘とハーブの香りを持つ辛口の白ワイン。ソーヴィニヨン・ブランは、青い香りがイタリアンパセリと響き合い、きりっとした酸がレモンの余韻をつないでくれます。ナンプラーやごま油を使ったエスニックな料理に爽やかな白を合わせるのは定番で、旨味と香ばしさを酸がすっと流してくれるのがその理由です。ロワール(サンセール、トゥーレーヌ)やニュージーランドのものなら1,500〜2,500円ほどでも十分に楽しめます。海辺の白であるアルバリーニョ(スペイン)やヴェルメンティーノ(イタリア)も、塩気を含んだミネラル感がエビの甘みを引き立てる好相性です。
柚子胡椒が隠し味なら、日本ワインの甲州もぜひ試してほしい組み合わせです。甲州はグレープフルーツや柚子を思わせる和柑橘のニュアンスを持つ品種で、柚子胡椒の香りと同じ方向を向いています。穏やかな酸と控えめな果実味が、エビの繊細な甘みを覆い隠さずに寄り添ってくれる——和の薬味を使ったおつまみに、日本ワインを合わせる楽しさがいちばん分かりやすく出る一皿です。
泡なら、トーストの香ばしさを味方につけて。シャンパーニュやカヴァのような瓶内二次発酵の泡は、パンやビスケットを思わせる香ばしい香り(イースト香)を持っています。焼いたバゲットの香ばしさと同じ系統なので、口の中で自然につながります。食卓の一皿目として出すなら、泡はいちばん外さない選択です。
逆に合わせにくいのは、樽をしっかりきかせた重厚な白や、タンニンの強い赤。バニラのような樽香や渋みは、エビの繊細な甘みを覆ってしまい、柚子胡椒の香りともぶつかりがちです。赤を飲みたい日は、渋みの少ない軽やかなタイプを少し冷やして。「濃いものに濃いものを」ではなく、香りの方向をそろえるのが、この一皿のコツです。
このワインが買える店・もっと知りたい人へ
甲州をはじめとする日本ワインは日本ワインが充実した東京のワインショップへ。ソーヴィニヨン・ブランはフランスワインに強い店、アルバリーニョやカヴァはスペインワインが買える店、泡をじっくり選ぶならシャンパーニュ・スパークリングが充実した店が参考になります。
「この料理に合う一本を」と相談しながら選びたいなら試飲できる店が心強い味方です(「試飲可」の店舗一覧)。重いワインを運びたくない日は「通販あり」の店から。お近くの店はトップページの検索で探せます。
ワイン選びの基本から知りたい方はワインショップ初心者ガイド、家飲みそのものの組み立て方は平日の家飲みワイン入門もあわせてどうぞ。
あわせて読みたい:平日の家飲みワイン入門/カマンベール丸ごとアヒージョ×白ワイン
※掲載内容は取材時点の公式情報に基づきます。変更される場合がありますので、来店前に各店舗の公式情報をご確認ください。20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。飲酒は適量を心がけ、健康的にお楽しみください。


