イタリアワインに強い東京の専門店・ショップ20選|土着品種からナチュールまで
🇮🇹イタリアは、北のヴァッレ・ダオスタから南のシチリアまで20州すべてでワインを造っている国です。土着品種の数は数百にのぼるといわれ、ピエモンテのネッビオーロ、トスカーナのサンジョヴェーゼといった有名どころから、名前をはじめて聞くようなローカル品種まで、掘っても掘っても底が見えません。この「わからなさ」こそ、イタリアワインのいちばんの面白さです。
だからこそ、頼れるのはお店選び。どの州・どんな造り手を得意とするかは店ごとに個性がはっきり出るので、自分に合った一軒を見つけられるかどうかで、イタリアワインとの付き合い方は大きく変わります。
この記事では、当サイト掲載店の中からイタリアワインに強い東京のショップ20軒を、専門店・ナチュール系・大型店のイタリア棚といった切り口でご紹介します。銀座・恵比寿の定番から、蔵前・浅草・葛西・北千住の下町、吉祥寺・立川の多摩エリアまでカバーしました。フランス派の方には、姉妹記事フランスワインに強い東京のショップ18選もどうぞ。
東京でイタリアワインが買える店の選び方——3つの軸
東京にはイタリアワインが買える店が数多くありますが、やみくもに回る前に、次の3つの軸を押さえておくと選びやすくなります。
1つめは「州」。イタリアワインは州ごとに品種も味わいもがらりと変わります。全20州をまんべんなく揃える店もあれば、特定の州や造り手を深掘りする店もあるので、まずは自分の好きな州(あるいは気になる州)を扱っているかを見てみましょう。
2つめは「土着品種」。カベルネやシャルドネのような国際品種ではなく、その土地でしか造られない品種に出会えるのがイタリアの醍醐味です。マイナー品種を積極的に仕入れる店は、棚を眺めるだけでも発見があります。
3つめは「ナチュールとの相性」。イタリアは小規模な家族経営の造り手が多く、自然派ワインとの親和性が高い産地といわれます。ナチュール好きの方は、自然派を専門にセレクトする店のイタリア棚から入るのも近道です。
イタリアワイン専門店で選ぶ——全州網羅・直輸入・飲めて買える
まずは「イタリア一本」で勝負する専門店から。品揃えの深さと店主の目利きは、やはり専門店ならではです。
Cucina Felice(世田谷・松陰神社前)
松陰神社前駅から徒歩4分、フィレンツェで料理を学んだ店主夫妻が営むイタリアワイン専門店がCucina Feliceです。イタリア全州を網羅し、店主が全品を試飲したうえで仕入れるという徹底ぶりで、自然派・オーガニック志向の、重厚すぎずエレガントな造り手が中心。約1,000種(時期により400〜500種)を揃えます。
価格は1,300円台のデイリーからバローロ・ブルネッロの高級ヴィンテージまで。フランチャコルタやプロセッコなどスパークリングも充実し、自家製デリや生ハム・パスタといったイタリア食材と一緒に選べるのも楽しいところです。
Enoteca da Luca(立川・西国立)
西国立駅から徒歩6分のEnoteca da Lucaは、インポーターTA-WA(カーサブォーナ)が直営するイタリアワインの小さな専門店。小規模生産者の自然派ワインを中心に、直輸入ならではのセレクトが並びます。
店内ではグラス500円からの有料テイスティングを毎日実施し、購入したボトルを角打ちスタイルで楽しむことも可能。イタリアワインは1,500円からと入口も手頃です。営業は土・日・月のみなので、来店前に営業日の確認をお忘れなく。
Però(三軒茶屋)
三軒茶屋のPeròは、イタリアのナチュラルワインを中心にした「飲めて、買える」ワインストア&スタンド。姉妹店のイタリアンレストラン「Bricca」の目利きで、生産者の自然な考え方に基づくワインと食材をセレクトしています。
スタンドで一杯やりながら、気に入ったボトルをそのまま持ち帰れるのが魅力。下北沢のreloadにも支店があります。
ワインショップ タストヴァン(葛西)
江戸川区・東葛西のワインショップ タストヴァンは、イタリアソムリエ協会(A.I.S.)認定ソムリエが厳選するイタリアワイン専門のセレクトショップ。バローロ・バルバレスコ・ブルネッロといった銘醸ワインから、日常的に飲むコスパ重視の1本まで幅広く揃えます。
フランチャコルタやプロセッコなどのスパークリング、オレンジワインも扱い、価格帯は2,000円未満から1万円超までと懐が深い一軒。営業日は公式サイトのカレンダー参照の不定休なので、来店前の確認が無難です。ECにも対応しています。
Enoteca La Roccia(蔵前)
蔵前・駒形のEnoteca La Rocciaは、イタリアワインとイタリア食材の小売店。ボトル販売に加えて角打ち(有料試飲・グラス700円〜)で気になる1本を飲んでから購入できるスタイルです。
イタリア食材やレシピも扱っているので、家イタリアンの買い出しにもぴったり。営業は14時から、定休は不定でSNSで告知されます。
ナチュールなイタリアワインに強い店
続いて、自然派ワインの専門店・スタンド・老舗の中でもイタリアの扱いが厚い5軒です。ナチュール全般の店選びは東京のナチュラルワインショップ27選で詳しくまとめています。
トロワザムール(恵比寿)
恵比寿のトロワザムール(3 Amours)は、自然派インポーターBMOの直営店として2006年にオープン。約420種・120蔵元のうち約9割が自然派ワインで、イタリアのほかフランス・スペイン・ポルトガル・オーストリア・スロヴェニアなどを揃えます。
ワインバーとワインカーヴがガラス越しに一続きになっていて、「飲んでおいしいと思ったら買って帰れる」のがコンセプト。1,000円台のデイリーも見つかります。営業は金〜日が中心です。
WINESTAND TEO(清澄白河)
清澄白河・隅田川沿いのWINESTAND TEOは、イタリア・フランスなどのナチュールを日替わりでグラス提供する立ち飲みスタンド。気に入ったワインはボトルで小売購入もできます。
昼はスペシャルティコーヒー、夜はナチュラルワインという二毛作スタイルで、営業は金〜日・祝。キャッシュレス専用の点だけご注意を。
銀座カーヴ・フジキ(銀座)
1889年創業の老舗・藤木酒店が2010年に自然派ワイン専門店へ転換したのが銀座カーヴ・フジキ。銀座三越新館裏という好立地で、イタリアを含むフランス・日本・ジョージアなどオーガニックぶどうの自然派ワイン約300種を扱います。
店内の試飲スペースでは生産者イベントや試飲会を不定期開催。定休日なしで営業しているので、銀座に出たついでに立ち寄れます。
相模屋本店(浅草)
浅草で130年続く老舗が営む相模屋本店は、イタリアを含むヨーロッパ(仏・伊・独・墺・西)と日本の自然派・ナチュラルワインを直輸入する輸入卸兼小売店。シャンパーニュ・白・赤・オレンジ・ロゼ・スパークリングを産地別に展開します。
営業は月・火・木・金・土の14時〜18時(水曜・日曜定休)と時間が限られるので、浅草散歩の予定に組み込んで訪ねたい一軒です。
かき沼ワインストア(足立・江北)
「ライフスタイルにとけこむワイン」を掲げるかき沼ワインストアは、足立区江北のワイン専門店。フランス・イタリアを中心に欧州の生産者を厳選し、3,000円未満のデイリー枠から自然派、贈答用まで幅広く揃えます。
北千住にも支店を展開し、支店では週末試飲も実施。本店は日曜・祝日が定休なので、平日か土曜にどうぞ。ECにも対応しています。
大型店・総合店のイタリア棚を使いこなす
数百〜数千種規模の総合店は、フランスと並んでイタリアが主軸。専門店とはまた違う「横断的に比べられる」強みがあります。インポーター直営店の全体像はインポーター直営ワインショップ21選もあわせてどうぞ。
エノテカ 広尾本店(広尾)
アサヒビールグループのワイン専門商社エノテカの旗艦店がエノテカ 広尾本店。広尾駅徒歩2分、フランス・イタリアを中心に約1,500〜1,900種以上という国内最大級の規模です。
スタンディングバー「B-BAR by ENOTECA」やセルフサービスの試飲サーバーがあり、高級銘柄もグラス800円台から。店内で購入したワインをその場で開栓して飲めるので、イタリアの飲み比べにもってこいです。
ワインショップ・エノテカ 銀座店(銀座)
銀座駅徒歩2分のワインショップ・エノテカ 銀座店は、フランス・イタリアを中心に約1,000種を揃える大型店。併設のカフェ&バー「エノテカ・ミレ」には購入したワインを持ち込めます。
試飲イベントも随時開催。ギフトやプレゼントの相談に対応してくれるので、イタリアワインを贈りたいときにも頼りになります。
ワインショップ・エノテカ 吉祥寺店(吉祥寺)
吉祥寺駅徒歩3分のワインショップ・エノテカ 吉祥寺店は、フランス・イタリアを中心に世界各国から約800種を常時揃える大手ワイン専門店。2024年6月に駅前2店舗を統合移転してグランドオープンしました。
ボリュームゾーンは2,000円〜1万円台。店内のカウンターバー(5席)ではおすすめのグラスワインを770円から試せるので、イタリアの気になる1本を確かめてから買えます。
WINE MARKET PARTY(恵比寿)
恵比寿ガーデンプレイスB1FのWINE MARKET PARTYは、1994年開業の日本最大級ワイン専門店。2,000種超のうちフランス・イタリア・アメリカが主軸で、自然派やオレンジワインも充実しています。
テイスティングバーでは毎日16〜20種以上をグラスで試飲可能。30名超の有資格者が在籍しているので、「この州の土着品種を試したい」といった相談もしやすい一軒です。
Bon repas 麻布十番店(麻布十番)
麻布十番のBon repasは、インポーター・徳岡が直営するワインショップ&レストラン。常時約2,000〜2,300種を揃え、フランスを中心にイタリアも幅広く扱います。
2Fには1983年創業のレストラン「ワイン家」とウォークインセラーがあり、選んだボトルをその場で楽しめるスタイル。チーズ150〜200種をはじめ輸入食材も充実しているので、イタリアワインに合わせるおつまみ探しも一度に済みます。
信濃屋 豊洲フォレシア店(豊洲)
豊洲駅徒歩3分の信濃屋 豊洲フォレシア店は、輸入ワインに強い酒販チェーン信濃屋の体験型店舗。五大シャトーからデイリーまで常時約600種を揃え、チーズや輸入食品も併売します。
信濃屋初のバルカウンターを併設し、厳選商品をその場で試飲・飲食できるのが特徴。湾岸エリアでイタリアの一本を探すならまずここです。
ビック酒販 立川店(立川)
立川駅北口すぐのビック酒販 立川店は、ビックカメラのお酒専門店。世界中のワインとともに、ワインセラー(家電)やグラス・ワインに合う食品まで一度に揃うのが強みです。10時〜21時・無休と使い勝手も抜群で、イタリアワインの保管環境まで整えたい方に向いています。
直輸入・個性派セレクトの街のワイン店
最後に、街に根ざしながらイタリアの棚に個性が光る3軒です。
信濃屋ワイン館 代田店(世田谷代田)
1930年創業の老舗・信濃屋が営む信濃屋ワイン館 代田店は、フランス・イタリア・スペインなどを産地から直輸入し、定温輸送で品質管理を徹底する酒類総合専門店。2階がワイン売場です。
ソムリエが在籍し、月例の有料試飲会も開催。ウイスキー2,000種超と同居する大型店ならではの、懐の深い品揃えが魅力です。
KIARA3525(高円寺)
高円寺駅北口・庚申通り商店街のKIARA3525は、2015年オープンの小さなセレクトショップ。フランス・イタリア・スペインを中心に、あまり見かけない国・地域・品種も意識的に揃えるのが特徴で、土着品種好きには宝探しのような棚です。
中心価格帯は1,000〜2,000円とデイリー使いにうれしい設定。店頭では毎日試飲を実施しています(平日は最低1種、週末は2〜3種)。
ヴィノスやまざき ルミネ北千住店(北千住)
北千住駅直上・ルミネ1Fのヴィノスやまざき ルミネ北千住店は、蔵元・生産者からの直輸入を強みとするワイン専門チェーンの地域密着店。ワインとチーズを軸に品揃え豊富で、千円台からのデイリーが中心です。
好み・価格帯・合わせたい料理を相談しながらおすすめを選べる対面接客が魅力。駅直上なので、仕事帰りにイタリアの一本を、という使い方にぴったりです。
イタリアワインを楽しむコツ
- まずは州をひとつ決めて掘る:20州を一度に追うのは大変です。ピエモンテならピエモンテ、と決めて数本飲み比べると、州の個性が体感できます。
- 気に入った土着品種の名前をメモする:イタリアの品種名は覚えにくいものが多いですが、メモを店員さんに見せれば「それが好きなら次はこれ」と提案してもらえます。
- 泡から入るのもおすすめ:プロセッコやフランチャコルタなどのスパークリングは味の想像がつきやすく、イタリアワイン入門にぴったりです。
- 試飲・角打ちを活用する:今回ご紹介した店の多くは試飲やスタンド飲みが可能。未知の品種こそ、一杯試してから買うのが失敗しない近道です。
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