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東京のワイナリーの秋と新酒(都市型6軒の仕込み見学・体験)|練馬産ぶどうのワインも

更新日: 2026.09.29
東京のワイナリーの秋と新酒(都市型6軒の仕込み見学・体験)|練馬産ぶどうのワインも

ワイン造りで、いちばん忙しくて面白いのが秋です。収穫したぶどうが醸造所に届き、房から実を外して潰し、発酵させる——この「仕込み」が、東京の真ん中でも毎年行われています。

当サイトが掲載している東京の都市型ワイナリーは6軒。この記事では、秋から冬にかけて東京のワイナリーで何が起きているか、いつ新酒が出るのか、仕込みを見学・体験できるのかを、各ワイナリーの公式情報からまとめました。ワイナリーそのものの紹介は東京の都市型ワイナリー6選にあります。

いま、日本ワインは世界で評価され始めている

東京のワイナリーの話に入る前に、日本ワインの現在地を少しだけ。

  • 日本の品種が国際登録された:日本固有の白ぶどう甲州が2010年に、赤のマスカット・ベーリーAが2013年に、OIV(国際ブドウ・ワイン機構)の品種リストに登録されました。日本固有の品種が初めてワイン用ぶどうとして国際的に認められ、ラベルに「Koshu」と書いてEUへ輸出できるようになった節目です(山梨県の資料による)。
  • 国際コンクールで最高賞:世界最大級のワインコンクール「デキャンター・ワールド・ワイン・アワード」で、2024年にサントリーの「登美 甲州 2022」が最高賞のBest in Showを受賞。日本から出品されたワインとして初めてでした。2025年も、日本のワインが金賞以上を8つ獲得しています。
  • いちばん使われているのは日本の品種:国税庁の調査では、日本ワインに使われた国産ぶどうは、白は甲州(3,567t)、赤はマスカット・ベーリーA(2,388t)が最多です(2024年4月〜2025年3月)。

東京にも、ワインを造る免許(果実酒製造免許)を持つ場所が22か所あります(国税庁・2025年1月時点。試験免許を含む)。畑から遠い都会で、産地からぶどうを運んで醸す——それが都市型ワイナリーです。

秋の東京ワイナリー早見表

ワイナリー 秋〜冬の動き 見学・体験 ぶどう
東京ワイナリー(大泉学園) 練馬産ぶどうだけの新酒「練馬ヌーボー」(11月限定) 冬のワイン造り体験講座(全4回・20,000円) 東京産を主原料に使う(練馬・国分寺・国立ほか)
深川ワイナリー東京(門前仲町) 新酒リリースパーティー(2025年は12月6・7日) 見学ツアー 土日祝・1,650円〜 山梨・長野・青森・山形など
清澄白河フジマル醸造所 2026年は9月11日から仕込み 公式の見学案内なし 山形のデラウェア、茨城のマスカット・ベーリーA
BookRoad 〜葡蔵人〜(御徒町) 8月〜翌5月まで醸造 見学 土日11:30〜・1,000円 長野・山梨・茨城の契約農家
渋谷ワイナリー東京(MIYASHITA PARK) 2026年の国産ぶどうの仕込みは1回のみ 2026年は体験中止・ガラス越しの見学は可 長野・山梨・青森・山形ほか
ワインマンファクトリー(田町) 仕込みから約2か月で順次発売(2025年は10月・11月・12月) — 山形のデラウェア、勝沼の甲州など

※表は横にスクロールできます。2026年9月時点の各ワイナリーの公式情報(前年の実績を含む)にもとづきます。イベントの日程・料金は必ず公式で確認してください。

東京ワイナリー(練馬・大泉学園)——東京で育ったぶどうのワイン

東京ワイナリーは、6軒のうち東京で収穫したぶどうを主な原料にしている唯一のワイナリーです。練馬産ぶどう100%の「ねりまブラン」、国分寺産のぶどう、東京生まれの品種「高尾」、国立市の農園で採れるヤマブドウ——都内の畑とつながったワインが並びます。

秋の目玉は、練馬産ぶどうだけで造る11月限定の新酒「練馬ヌーボー」です。2025年は11月上旬に発売し、練馬駅・石神井公園駅の観光案内所でも売られました。仕込みは10月中旬の除梗・破砕から始まり、11月末の瓶詰めまで続きます。その工程に参加できる「ワイン造り体験講座(冬)」は全4回・20,000円で、自分で仕込んだワインをラベル付きで2本持ち帰れます(2025年は満員)。

深川ワイナリー東京(門前仲町)——見学ツアーと新酒パーティー

深川ワイナリー東京は、醸造所を見学できる機会がいちばん多いワイナリーです。見学ツアーは土日祝の14時と16時、約30〜45分で、見学+3種の試飲が1,650円、ワイン1本の持ち帰り付きが3,500円。秋の仕込みシーズンには、仕込みや発酵の様子が見られることもあります。

2025年は12月6日・7日に新酒リリースパーティーを開き、サーバーから直接注ぐ新酒2種とおつまみで2,000円でした。2026年10月4日・5日には、マスカット・ベーリーA 5種の飲み比べと醸造所見学がセットの講座(3,000円)も予定されています。門前仲町駅前の赤札堂の屋上ではぶどうをプランターで育てていて、初めて収穫したバケツ1杯分は、醸造に使う酵母として活かす予定だそうです。

清澄白河フジマル醸造所——9月、仕込みが始まった

清澄白河フジマル醸造所は、東日本のぶどうを受け入れて醸すワイナリー。2026年は9月11日、山形から届いたデラウェアの除梗・破砕とプレスで仕込みシーズンに入りました。続いて茨城のマスカット・ベーリーAも届く予定です。1階の醸造所で造ったワインを樽のまま出す「生樽」を常時2種類そろえているので、仕込み中の醸造所の隣で、前の年のワインを飲めるのがこの店の面白さです。

BookRoad・渋谷ワイナリー東京・ワインマンファクトリー

御徒町のBookRoad 〜葡蔵人〜は、毎年8月から翌年5月まで、10か月間休まず醸造しているガレージワイナリー。土日の11時30分から見学を受け付けていて(1人1,000円・先着8名・要予約)、店頭では2種のテイスティングもできます。2025年ヴィンテージのソーヴィニヨン・ブランやナイアガラが公式ショップに並んでいます。

渋谷ワイナリー東京は、2026年の国産ぶどうの仕込みを年内1回にとどめ、一般向けの収穫・醸造体験は中止すると発表しています(体験は姉妹店の深川ワイナリー東京を案内)。醸造所はガラス越しに見られます。

田町のワインマンファクトリーは、仕込んだ日と発売日を公開しているのが特徴です。2025年は、8月17日に仕込んだデラウェアを10月14日に、8月31日仕込みの分を11月7日に、勝沼の甲州を12月5日に発売しました。秋から冬にかけて、その年のワインが少しずつ出てくる流れを追いかけられます。

秋の東京ワイナリーの楽しみ方

  • 見学するなら:深川ワイナリー東京(土日祝・1,650円〜)、BookRoad(土日・1,000円)。仕込みの時期は、発酵の香りがする醸造所を見られることがあります
  • 東京産のぶどうを飲むなら:東京ワイナリーの「練馬ヌーボー」「ねりまブラン」
  • 新酒を追いかけるなら:東京ワイナリー(11月)、ワインマンファクトリー(10〜12月に順次)、深川ワイナリー東京の新酒パーティー(2025年は12月)
  • ボジョレーと飲み比べるなら:11月19日(木)解禁のボジョレー・ヌーヴォー2026と、東京や山梨の新酒を並べると、同じ「その年の新酒」でも品種と土地の違いがよく分かります

日本ワインを買える店は日本ワインが買える東京の店に、ワイナリーごとの詳しい紹介は東京の都市型ワイナリー6選にまとめています。

あわせて読みたい:東京の都市型ワイナリー6選 / ボジョレー・ヌーヴォー2026の解禁日と東京で買える店 / 日本ワインが買える東京の店 / 日本ワインとは(産地・品種・ラベルの見分け方)

※掲載内容は2026年9月時点の各ワイナリーの公式情報、国税庁「酒類製造業及び酒類卸売業の概況」、各社の発表に基づきます。前年の実績として書いた発売日・イベントは、2026年も同様とは限りません。見学・体験の日程や料金は変更されることがありますので、各ワイナリーの最新情報をご確認ください。20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。

都外まで含めた日帰り圏は東京から日帰りで行けるワイナリー79にまとめています。仕込み期は見学を止める造り手がある点も書いています。

よくある質問

東京で造られた新酒はいつ買えますか?

東京ワイナリー(大泉学園)の練馬産ぶどうだけで造る「練馬ヌーボー」は11月限定の新酒で、2025年は11月上旬に発売されました。田町のワインマンファクトリーは、2025年は10月14日・11月7日・12月5日にその年のワインを順次発売しています。

東京のワイナリーで仕込みを見学できますか?

深川ワイナリー東京(門前仲町)は土日祝の14時・16時に見学ツアー(見学+3種試飲1,650円/ワイン1本付き3,500円)を行っていて、仕込みシーズンは発酵の様子が見られることもあります。御徒町のBookRoadも土日11時30分から見学を受け付けています(1,000円・先着8名)。

東京で育ったぶどうのワインはありますか?

東京ワイナリーは、練馬産ぶどう100%の「ねりまブラン」、国分寺産のぶどう、東京生まれの品種「高尾」、国立市のヤマブドウなど、東京で収穫したぶどうを主な原料にしたワインを造っています。

ワイン造りを体験できますか?

東京ワイナリーの「ワイン造り体験講座(冬)」は全4回・20,000円で、仕込んだワインをラベル付きで2本持ち帰れます(2025年は満員)。渋谷ワイナリー東京は2026年の一般向け体験を中止しています。

日本ワインは海外でも評価されていますか?

甲州は2010年、マスカット・ベーリーAは2013年にOIV(国際ブドウ・ワイン機構)の品種リストに登録されました。2024年にはデキャンター・ワールド・ワイン・アワードで「登美 甲州 2022」が日本初の最高賞Best in Showを受賞し、2025年も日本のワインが金賞以上を8つ獲得しています。